平日は公務員として勤務し、休日に、映画のワンシーンのような写真を目指して作品撮りをしています。
今回の展示のお誘いをいただいた時、実は今年は展示には出ないと決めていたため、正直とても迷いました。
しかし、自分がメインで使用しているレンズが50mmの単焦点であること、また、展示のテーマの1つである「残夢」という言葉を聞いた時、
頭の中にあるストーリーが駆け巡り、そのストーリーを形にしたいと強く感じたのがきっかけで、出展させていただくことになりました。
このような展示に参加させていただきながら、恥ずかしい話、私はレンズに関する知識が殆どありません。
焦点距離や画角、被写界深度などの基礎知識を、なかなか納得感を伴って理解することができません。
ただ、自分にとって50mmという距離は、近すぎず遠すぎず、被写体が纏う空気感を、ある程度の客観性を残しつつ写し出すことができることを、
その確かな手応えを、感覚として知っています。
今回は、1人の女性の過去と現在に焦点を当てたストーリーを6枚の写真で表現する予定ですが、
それぞれ撮影場所や対象が異なるものの、全て50mmの単焦点レンズを使用して撮影します。
50mmレンズが持つ表現の可能性を、出展者の皆さん、来場者の皆さんと模索できれば嬉しいです。
Canon EF 50mm f/1.8 STM Lens